原作も今作らもクソゲーとは言わせない
原作のタイトルロゴの雰囲気を残したまま、英語部分をカタカナに変えて頭に「熱闘!」の文字。そもそもなんでゲームボーイで同シリーズを出し続ける必要があったのか。○AKAR○の意地なんでしょうか? ○AKAR○の出す移植ゲームはほとんどコケてるってのに。だから「意地」になってるのかどうかはわかりませんが(^^;
「移植ゲーム」とは言いましたが、ネオジオからゲームボーイなんで、移植とは言いがたいものがありますね。それに'95、'96ともPS、SSに移植されてますし。だからこのゲームは原作とは似ても似つかない作りになっています。そりゃそうです。なんたってボタンが2つしかありません。この時点で異色です、いえ、あ、移植じゃありません。まあ、くだらない前置きはこの辺にして、まずは'95から。
in '95
当然ながら、容量の関係で全キャラが登場するわけではありません。おそらく人気キャラを選出したのでしょう。チャンやチョイ、チンはいません。ひどい話だ。
それはしかたないにしても(笑)、他も普通には済むはずがない。原作はパワーマックスで攻撃力アップですが、今作ではそれプラス一部必殺技の強化現象が起こり、キャラによっては極悪になります(サムスピ天草降臨と同じですな)。ひどいのになるとハメ状態になります。ただしパワーマックスには制限時間がありますので、完全なハメにはなりません。時間切れ前にハメ殺されることもありますけどね…。なにせ画面端から抜け出せなくなりますから。その筆頭がラルフのバルカンパンチです。パワーマックス時にはパンチ連打中の移動スピードが上がり、攻撃を当てたときに反動でキャラ同士が反発する、いわゆるヒットバックをそのスピードで詰めてしまうことができるです。つまりパンチを連射しながら相手をどんどん画面端に向かって追い詰め、そのまま画面端に釘付け、パワーマックスが切れるまで削り続けることができてしまうというもの。恐ろしい…。強化された必殺技は、全体的に多段ヒット、スピードアップする傾向にあり、普段4ヒットくらいの必殺技が20ヒットすることもざら。最初の1段目をガードに失敗すると、しばらく食らい続けるマイキャラを見守るしかありません。ああ、パワーマックスが切れるまで逃げられないと書きましたが、忘れていました、ガードキャンセルの存在を。そうです。微妙にシステム面は再現されているこのゲーム。意外とよくできています。無敵技でガードキャンセルすれば逃げることは実は可能でした…。チョメ!
COMキャラは猿攻撃一辺倒!
COMは基本的に投げばかり狙ってきます。スキあらば投げ! コマンド投げを持つキャラでも通常投げ! こちらが応戦すれば打撃も混ぜてきますが、何もしていないと常に近寄ってきては投げ。これがわかっていれば簡単に防げますが、ゲームを始めて間もない頃はポイポイ投げられるので非常に腹が立ちます。逆にこちらも積極的に投げを狙えば、あっさり投げ勝てますが。そしてパワーマックス時の強化必殺技連発。如月影二はとくにその傾向が顕著。天馬脚でガリガリやられます。スピードも見切れないほど速いので手に負えません。
体力が点滅すると超技も頻繁に出してきます。特にキムは大空を鳳凰脚で翔けまわります。うかつにジャンプできません。
芯の芯は結構作り込んでいる?
GBのためかどうしても大味になってしまうところがありますが、少ないボタンでできるだけ原作の再現を目指した、開発の努力の跡がキラリと垣間見えます。AB同時押しで「攻撃避け」(カウンター攻撃もしっかりある)、十字キー下+AB同時で「パワー溜め」、十字キー前+ABで「ふっ飛ばし攻撃」、挑発はセレクトだったかな。一応一通りの操作はできるようになっています。キャンセルからも必殺技がつながり、京ならば画面端限定で、「強パンチ→七拾五式・改→朧車」というような、原作さながらの強力な連続技もできます。ただ、どの技もほとんどガードされても反撃を受けないくらいスキが少ない、または距離が離れてしまうのはどうかと。だから結局単発の技合戦になっちゃうんですよね、って対戦なんてやったことないですけど…。COM相手に前述した連続技を叩きこんで自己満足に浸るためのゲームですな。
飛び道具は超高性能
ジョビジョバー! …文字で表現するとこんなSEとともに発する、このゲームの飛び道具はスピードが異常に遅いうえに(弱で出したとき)、出した後のスキがとても小さい。これが何を意味するのか、格ゲーをやったことのある方ならどういうことかおわかりでしょう。ヤバイです。文字通り飛び道具を盾にしての攻めが展開可能。飛び道具が当たったらそのまま連続技。ガードされたらそのまま投げ。凶悪。
引き続いて'96に参りまーす
「出ちゃうんだ…」
…というのが第一印象の「熱闘! ザ キング オブ ファイターズ'96」
元々評判のよくない自社の株をどこまで下げれば気が済むのだろう、と学生ながら心配になりました。…と言いつつ、いつの間にか購入してプレイしている自分がそこにいたから驚きです。盲信は怖い。
ゲームスイッチを入れてまず最初にしたことといえば、「○AKAR○」ロゴ中にセレクトボタン連打」です。'95のときもそうでしたが、熱闘シリーズはロゴ中にセレクト連打で隠しキャラクターが出現することが多いのですよ。で、やっぱり出ました隠しキャラ。'95のときは自分の知っている限り原作と同じく、柴舟とオメガルガールの2キャラでした。今回はゲーニッツ、千鶴はもちろん、原作では'97に登場した暴走庵、暴走レオナが先行して登場。おまけにMr.カラテまで参戦する始末。加えて千鶴の裏キャラ、神楽。設定では万亀(マキ)という姉がいますが、当人なのか定かではないです。ちなみに千鶴との違いは見つけられず、存在意義がわかりませんでした。ここで特筆したいことが暴走レオナに関して。こいつが、原作ではファンが待望した技を引っさげております。その技はなんと「ストームブリンガー」 番外編だからといってやってくれましたお宝さま! GBの暴走キャラは原作のような驚異的スピードはない代わりに、必殺技が強化されています(庵なら鬼焼きが、上昇後に叩きつけが加わっています)。このストームブリンガーもそのひとつ。万人のSNKファンが望んだレオナのストームブリンガーが見られるのは、熱闘'96のみ! これはもう買うしか。
神のご加護はなかった…
熱闘オリジナルの隠しキャラクターにばかり目がいきますが、原作にいたゲーニッツや千鶴もいる、ということは前述しました。'96ゲーニッツといえば、KOF史上唯一、「ゲージが赤くなくとも超必殺技が出せる」ことを特徴として、私は真っ先に挙げたい。次点に並ぶのが有名な「ここですか?」(よのかぜ)―「ここですか? ここですか? 神罰です! 神罰です! 遅いですね! お別れです!」攻撃方法と移動手段が必殺技のみ、というひどいプレイをしていました。原作家庭用ではこんな猿プレイも可能でした。赤でなくとも超技可能、というアドバンテージが神のご加護だったかはわかりませんが、熱闘'96ではそんなことできません。レオナはストームブリンガーを使うわ、庵は必殺技の至るところがパワーアップしてるわ、Mr.カラテは常識はずれの強さだわ、で、ここまで破天荒ながらどうして本来のボス敵が弱体化しているのでしょうか? 納得がいきません。さらに納得がいかないこととして、私はお目にかかるうちにお蔵入りとなってしまったのですが、さらなる隠しキャラクターとしてナコルルが登場するとのこと。ここまでくるとKOFではなくカプエスですってば。もっとも、カプコンのキャラは出てませんが。久々にひっぱりだしてやってみようかしら。
※あとでわかりましたが、ナコルルは'96ではなく'95に登場しますです。
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